2008-05-14

ご冥福お祈りいたします。

 帰宅後、夕刊に目を通していると「巨匠、ロバート・ラウシェンバーグ死去」の記事が...。

 実はこのラウシェンバーグさん。
 僕がまだバカでアホだった思春期の頃から知っていました。
 (知っていたと言っても、その表現方法だけで...名前を知ったのは、ずっと後の事。)
 その当時、読み漁っていたアングラ・パンク雑誌に彼の手法が多用されていたのです。

 日用品から廃品まで、そんなガラクタ達が油彩の中で魂を吹き込まれた姿は、まさに付喪神。
 アミニズムの世界のようで、八百万の神の国に生まれた僕としては、心躍らされたものです。
パリのポンピドゥーで見た彼の作品など、あれはきっと夜になると大暴れしている筈。

 そんなラウシェンバーグ巨匠の作品を見たのは、一年前のケルン。
 たまたま立ち寄ったルードヴィッヒ美術館でした。
 (しかも閉館ギリギリだったので警備員にドイツ語でブツブツ言われながら!)

 ぼくはそこで、正気と狂気の間には殆ど違いがないことを学んだ。そして、両者の結合こそすべての人が必要としていることなのだということを了解した。(ラウシェンバーグ) 

 うんうん。全くもって、その通りなんです。
 夢か現か、現か夢か…夢と現は地続きなのに…
 誰もが皆、見ようとはしないけど、その狭間の中で生きているのです。

 ポップアートの巨匠に敬意を表し、黙祷。

0 件のコメント: